ベテランたちが躍動
初の連覇に向けて大勝発進
パナソニック インパルスの二連覇への挑戦が始まった。8月30日、MKタクシーフィールドで行われたX1SUPER第1節、パナソニック インパルス対ハカタネクスト福岡SUNSの一戦は、70対0でインパルスが大勝した。
序盤からインパルスが試合を支配した。ハカタネクスト福岡の最初の攻撃を守備が3ダウン&アウトに仕留めると、インパルスは自陣44ヤードから攻撃を開始。QB#12荒木優也からTE#85Caleb Phillipsへの27ヤードパス、荒木のランでまたたく間にゴール前に迫り、RB#5ミッチェル・ビクター・ジャモーの8ヤードTDランで先制した。
ハカタネクスト福岡の好パントで自陣4ヤードから開始となった2回目の攻撃機会も、WR#81小倉豪へのパス、RB#42立川玄明のラン、WR#82當間義昭へのパス、RBビクターのラン、TE#87西紋弘次へのパスで5度、第1ダウンを更新。4分36秒にわたるドライブを第2Q1分26秒にQB荒木の12ヤードTDランで締めくくった。
敵陣46ヤードから始まった三度目の攻撃機会は、ベテランRB#26藤本拓弥が33ヤードのロングゲインで一気に得点圏に進行。RBビクターのTDランにつなげた。藤本は第3Q最初の攻撃機会にも61ヤード独走TDを決めるなど、チームリーダーとなる8回走112ヤード1TDの大活躍を演じた。
第2Q終盤にはLB#47小西憂がハカタネクスト福岡の第4ダウン1ヤードのギャンブルを阻止して敵陣34ヤードからの攻撃機会を獲得。これを前半終了2秒前にRB#27岩月要がTDランにつなげ、28対0の大量リードで試合を折り返した。
後半は守備の活躍が目立った。特にビッグプレーを連発したDE#92有村雄也の活躍は出色だった。
ハカタネクスト福岡の後半最初の攻撃機会には、相手のパスに飛びついてインターセプト。ゴール前2ヤードからの好機を創出し、QB#11小林宏充からWR當間へのTDパスにつなげた。さらに第4Qには相手のスクリーンパスをインターセプトリターンTDに仕留めた。有村はゲームMVPを受賞した。
攻撃は最後のシリーズをファンブルで失った以外、9回の攻撃をすべてTDにつなげ、守備も3インターセプト1TDを記録。文字通り攻守共に圧倒したオープニングゲームだった。
試合後コメント
ヘッドコーチインタビュー
ヘッドコーチ 高山直也
私たちが求めているスタンダードに照らし合わせると、まだまだ物足りない出来と思っています。最後にファンブルで攻撃権を失ったシーンも、もっとOLが前に出ていればリカバーできたチャンスがあったはずです。DE有村やRB藤本はまだまだできますが、ベテラン勢が自らを律しながら、ひたむきに努力して結果を残している姿を若手に見せてくれることは、チームのスタンダードを上げる上でとても大事なことだと思っています。次はSEKISUIさんとの試合です。昨年は厳しい戦いを強いられました。この2週間、SEKISUIさんのことだけを考えて準備をしたいと思います。
選手インタビュー
DE#92 有村 雄也
一試合で2インターセプトは初めての経験です。最初のインターセプトは、RBがパスコースに出るのが見えて、瞬間的に「来るかな?」と思って反応しました。2回目のインターセプトは、事前の分析でああいうタイプのプレーがあることが頭に入っていたので、反応することができました。自分が目立っていたかもしれませんが、皆で連帯感を持ってプレーしているので、周囲がカバーしてくれているから自分が思い切ってプレーできているということだと思っています。一昨年、一度は引退を考えましたが、今は限界を感じていません。満足したら終わりだと思ますので、常に上を目指していきたいと思っています。
選手インタビュー
OL#78 西村 拓朗
ゲームウィークに入ってからは、スタートで勝つ、接点で勝つ、相手よりも足を止めない、最後まで足を動かし続けることをやり切ると意識して取り組んできました。その点は発揮できたと思います。ただ、細かい部分やコミュニケーションの部分は課題もでてくるとのでそこは次にしっかり改善していきたいと思います。有村は大学時代から同期のチームメイトでいい刺激をもらっています。次節のSEKISUIは、昨年、攻撃のせいで厳しい試合になってしまったので、今日の反省点をしっかりと洗い出し、SEKISUIのビデオを研究して、いいゲームを作っていきたいと思います。
選手インタビュー
RB#26 藤本 拓弥
試合前のデプスが四番手まで下がっていました。今日は「試合になったら全然違うぞ」というところを見せたいと思っていたので、いいプレーができたことは良かったと思います。数年前にケガをしてから、体のバランスが崩れていたので、改善するために小原ストレングスコーチにアドバイスをもらいながらトレーニングを積んできました。今は悪くない状態になっている手応えはあります。RBでは一番年上になりましたが、まだ後輩たちに負ける気はまったくありません。若手も才能豊かな選手が揃っていますが、経験の部分やスマートにプレーすることを見せることが、僕にできることだと思っています。そういうところをしっかりと後輩たちに示していきたいと思っています。
ハイライト映像
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