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防犯カメラ映像の保存期間はいつまで?何ヶ月で消える?設置場所別の目安を解説

更新日:2026/03/06
防犯カメラ映像の保存期間はいつまで?何ヶ月で消える?設置場所別の目安を解説
防犯カメラの録画データを「いつまで保存しておくべきか」は、担当者のみなさまが頭を悩ませる問題の一つです。保存期間が短すぎれば、トラブルや事件が発覚したときに必要な映像がすでに消去されているおそれがあります。一方で、長期間保存すると、個人情報やプライバシー保護の観点から問題が生じる可能性もあります。本記事では、自治体の場合と一般企業の場合に分けて保存期間の目安を解説するとともに、防犯カメラ選びのポイントもお伝えします。
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防犯カメラ映像の一般的な保存期間はどれくらい?

防犯カメラ映像の一般的な保存期間はどれくらい?

防犯カメラ映像の保存期間は、法律などで明確に定められているわけではありませんが、一定の目安は存在します。自治体の場合と一般企業の場合に分けて、保存期間の考え方や目安についてご説明します。

自治体の場合

自治体が設置する防犯カメラの映像保存期間は、7日~1ヶ月程度とされるのが一般的です。自治体の防犯カメラは、道路・公園・駅前広場・通学路など、不特定多数の人が利用する公共空間に設置されるケースが大半であり、設置場所によっては周辺の住宅や店舗など私有地が映り込む可能性もあります。

このような特性から、自治体の防犯カメラ運用においては、住民の個人情報やプライバシーへの配慮が特に強く求められます。そのため多くの自治体は、事件・事故が発生した際、すみやかに警察に映像を提供できる期間を確保しつつ、必要以上の長期保存はおこなわないのが通常です。

地域によって保存期間に関するガイドラインは異なる

自治体が設置する防犯カメラは、自治体ごとに策定されたガイドライン・要綱などに基づいて運用されています。そのため、録画データの保存期間も自治体によって異なります。

たとえば、埼玉県三郷市は、「画像の保存期間は、画像記録装置に記録された日から起算して14日間とする」としています。茨城県水戸市は、「画像の保存期間は、設置目的を達成する範囲内で、必要最小限度の期間(概ね1ヶ月以内)とする」としています。

一般企業の場合

一般企業における防犯カメラ映像の保存期間は、2週間~1ヶ月程度が一つの目安とされています。オフィスや店舗では、不正侵入や盗難、従業員・顧客間のトラブル発生時に事実関係を確認することを主な目的として防犯カメラが設置されるため、必要な証跡を確保できる期間として2週間~1ヶ月程度に設定されるケースが多いようです。

ただし、業種や業務内容によって適切な保存期間は異なります。たとえば、金銭や個人情報、機密情報を取り扱う部門や施設では、事後確認の必要性が高いため、保存期間を3ヶ月程度にする場合もあります。自社の業務内容や想定されるリスク、社内規程やプライバシー保護の観点を踏まえ、「利用目的に照らして必要最小限」の保存期間を設定することが重要です。

防犯カメラ映像の保存期間は変更できる?

ほとんどの防犯カメラシステムは、機器の構成や設定、録画方式などを見直すことでデータの保存期間を調整することが可能です。具体的には、次のような方法が考えられます。

  1. 録画装置(HDD・SSD)の容量を増やすことで、画質や録画方式を変更せずに保存期間を延ばせます。
  2. 録画画質やフレームレートを下げることで、1日あたりのデータ量が減り、保存期間を延ばせます。
  3. 常時録画から動体検知録画に切り替えることで、必要な場面のみを記録でき、保存期間を大幅に延ばせます。
  4. クラウド型防犯カメラは契約プランによって保存期間が決まっており、上位プランに変更することで保存期間を延長できます。

防犯カメラやレコーダー選びのポイント

防犯カメラやレコーダー選びのポイント

防犯カメラやレコーダーを選定する際に押さえておきたいのが、「記録容量」「接続できるカメラ台数」「画質・解像度」「録画方式」「データの安全性」「設置環境・保守体制」の6点です。

記録容量

防犯カメラやレコーダーを選ぶ際は、必要な保存期間を満たせる記録容量かどうかを確認しましょう。録画データの保存期間は、録画媒体の種類や性能、画質やフレームレート、カメラの台数、動体検知機能の有無などによって大きく変わってきます。導入時は、将来的なカメラの増設も考慮して、余裕を持った容量設計をおこなうことが重要です。

接続できるカメラ台数

防犯カメラやレコーダーを選定する際は、接続可能なカメラ台数を確認しましょう。多くのレコーダーは「4台用」「8台用」「16台用」など接続台数の上限が設定されており、上限を超えてカメラを増設することはできません。将来的に監視エリアを拡張する可能性も見据え、現在必要な台数よりも少し多めに接続できる機種を選定することが重要です。

画質・解像度

防犯カメラを選定する際は、画質と解像度のバランスを考慮しましょう。現在、標準的とされているフルHD(約200万画素)であれば、不審者の服装や動きを確認する用途には十分に対応できます。一方、人物の顔を識別したい場合や、車両のナンバープレートを判読する必要がある環境では、400万画素以上や4K対応の高解像度カメラが推奨されます。

録画方式(常時録画/動体検知録画)

防犯カメラの録画方式は、大きく「常時録画」と「動体検知録画」の2種類があります。常時録画は24時間すべての映像を記録できるため、万が一の際に映像が欠ける心配がありませんが、そのぶんデータ容量を多く消費します。動体検知録画は人や車の動きがあったシーンのみを録画する方式です。不要な映像を記録しないため容量を節約でき、データの保存期間を延ばしやすいのがメリットです。

データの安全性

防犯カメラやレコーダーを選定する際は、録画データを安全に管理できるかどうかも重要なポイントです。録画データには個人情報が含まれるケースが多いため、閲覧権限の設定やパスワード管理ができる機種を選ぶことをおすすめします。また、バックアップ機能やクラウド保存に対応した機種なら、HDDの故障や機器の盗難・破壊リスクに備えられます。

設置環境・サポート体制

防犯カメラやレコーダーを選定する際は、設置環境に適した性能を備えているかを確認することが重要です。設置環境によっては、防水・防塵性能や耐寒・耐熱性能を備えた製品が必要になります。また、メーカーのサポート体制も確認しておきましょう。保守契約の内容や保証期間の長さ、サポート窓口の対応力などを把握しておくことで、故障・不具合の発生時も業務への影響を最小限に抑えられます。

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まとめ

防犯カメラ映像の保存期間は、自治体か一般企業かを問わず、「設置目的に対して必要最小限」とすることが基本的な考え方です。機器の構成や設定、録画方式などを見直すことで保存期間を延ばすことはできますが、必要以上に長期間の保存をおこなうと、管理の負担が増えたり、情報漏えいのリスクが高まったりといった課題も出てきます。防犯カメラの設置目的や業種特性などを踏まえたうえで最適な保存期間を設定し、無理のない運用体制を構築することが重要です。