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動体検知機能とは?防犯カメラの人感センサーとの違いや仕組みを徹底解説
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動体検知機能とは?
動体検知機能とは、防犯カメラが撮影している映像の中で人や物の「動き」を自動的に検知し、その前後の映像を記録したり、管理者へ通知したりする機能です。
企業や工場、学校や官公庁などでは、夜間や休日など無人の時間帯における防犯対策として、動体検知機能を備えた防犯カメラが活用されています。たとえば、工場や倉庫では、通常は人が立ち入らない時間帯に動きがあった場合のみ映像を記録することで、不審者の侵入や資材の持ち去りを早期に把握できます。
動体検知機能は、常時録画のようにすべての映像を保存せず、動きがあった場面を中心に映像を保存します。そのため、トラブル発生時にも該当シーンを効率よく検索でき、確認作業の負担を軽減できます。不要な映像を記録しないため、データ量を抑えられ、長期間の映像保存や運用コストの最適化にもつながります。
動体検知機能の基本的な仕組み
動体検知機能は上述のとおり、防犯カメラが撮影する映像の変化を自動で判別し、「動き」があった場合に録画や通知をおこなう機能です。動体検知機能は、動きを検知する方法の違いによって大きく2つのタイプに分けられます。
①情報の変化量で判別するタイプ
多くの防犯カメラで採用されているのが、映像の情報の変化量をもとに動きを判別する動体検知機能です。このタイプは、防犯カメラが撮影している映像を連続した静止画として捉え、前後の画像を比較することで動きの有無を判断します。
たとえば、人や物が画面内に映り込むと、明るさや色の分布、輪郭の形状などの画像情報に変化が生じます。この変化量を数値化し、あらかじめ設定された基準を超えた場合に「動きがあった」と判定します。
②人感センサーと連動させるタイプ
赤外線などを用いた人感センサーが、人の体温(熱)と周囲環境との温度差を検知し、その変化から動きを判別する動体検知機能です。このタイプは熱の動きに反応するため、人の動作のみを検知しやすいのが特徴です。
動体検知機能と人感センサーの違いは?
動体検知機能と人感センサーは、動きを検知する仕組みが異なります。動体検知機能は、防犯カメラが撮影する映像内の情報量の変化をもとに動きを検知する仕組みです。人の動きだけでなく、荷物の移動や車両の出入りなど、様々な変化を捉えられるのが特徴です。ただし、風で揺れる木や照明のオン・オフ、日照の変化なども認識するため、誤検知が起こりやすい傾向があります。
人感センサーは、赤外線などを利用して人の体温(熱)と周囲環境との温度差を検知する仕組みです。人の動きに特化しているため誤検知を抑えやすい一方で、ガラス越しでは反応しにくいなど、設置環境に一定の制約があります。
動体検知機能のメリット
動体検知機能の大きなメリットが、「映像確認の手間と時間を削減できること」と「録画データの容量を削減できること」です。動体検知機能を備えた防犯カメラを導入することで、防犯対策の強化と管理・運用負担の軽減を同時に実現できます。
映像確認の手間と時間を削減できる
動体検知機能を活用することで、防犯カメラの映像確認にかかる手間や時間を大幅に削減できます。トラブルが発生したとき、常時録画の防犯カメラの場合は長時間の映像をさかのぼって確認する必要がありますが、動体検知機能を備えた防犯カメラなら、人や物の動きがあった場面だけを効率的に確認できます。該当するシーンを素早く特定できるため、スムーズな状況把握や原因確認が可能です。担当者の負担軽減や初動対応の迅速化につながるのは、動体検知機能の大きなメリットだと言えるでしょう。
録画データの容量を削減できる
録画データの容量を削減できることも、動体検知機能の大きなメリットです。常時録画の防犯カメラは、動きのない時間帯の映像もすべて保存されるため、記録容量を圧迫しがちです。一方、動体検知機能を備えた防犯カメラなら、動きが発生した場面を中心に録画できるため、不要なデータを大幅に削減できます。録画媒体の増設・交換をしなくても、より長期間の映像保存が可能になり、運用コストの最適化につながります。
動体検知機能における注意点
動体検知機能を備えた防犯カメラを導入するにあたっては、いくつかの注意点があります。「誤検知が発生する場合があること」「録画開始までにタイムラグが生じる場合があること」「人通りの多い場所には向かないこと」の3点は認識しておきましょう。
誤検知が発生する場合がある
動体検知機能は、映像内の情報量の変化をもとに動きを判定するため、設置環境によっては誤検知が発生する場合があります。特に屋外では、風で揺れる木や旗、雨や雪、影の移動、車両のヘッドライトなどが動きとして認識されることがあります。誤検知が多発すると、不要な録画データが蓄積され、映像確認に時間がかかるなど、運用負担の増大につながります。
こうした誤検知を抑えるためには、設置環境に注意を払う必要があります。検知エリアは必要最小限にし、動きや明暗変化が起こりやすい樹木・道路・照明などはできるだけ含めないようにします。風や天候の影響を受けにくい場所を選ぶことや、検知感度を過度に高く設定しないことも、誤検知を抑えるポイントです。
録画開始までにタイムラグが生じる場合がある
動体検知機能は、カメラが映像の変化を検知してから録画を開始するため、数秒程度のタイムラグが生じる場合があります。この影響で、不審者が画面に映り込んだ直後の映像や、敷地内へ侵入した瞬間の映像が記録されないことがあります。特に、人や車両が短時間で通過する出入口などでは、重要な場面が映像に残らない可能性がある点に注意が必要です。
こうしたタイムラグへの対策として、検知前後の数秒間を自動的に保存できる防犯カメラも登場しています。また、動体検知と常時録画を併用するのも効果的です。常時録画ですべての映像を記録しつつ、動体検知機能を映像検索の目印として活用することで、撮り逃しを防ぎながら確認作業を効率化できます。
人通りの多い場所には向かない
人通りや車両の往来が多い場所では、動体検知機能が頻繁に反応しやすくなります。たとえば、出入口付近や通路、道路に面した場所では継続的に動きが発生するため、動体検知機能付きの防犯カメラを設置しても、結果として常時録画に近い状態になります。そうなると、録画データ容量の削減や映像確認の効率化といった、動体検知機能ならではのメリットが薄れてしまいます。また、検知回数が多くなることで、本当に確認すべき異常を見逃してしまう可能性もあります。
こうした問題への対策としては、「検知エリアを必要最小限に絞る」「検知感度を調整する」「時間帯に応じて動体検知機能のオン・オフを切り替える」といった方法が効果的です。
動体検知機能の活用場面
動体検知機能を備えた防犯カメラは、様々な場所に設置されています。無人施設、工場や倉庫、オフィスや官公庁、駐車場、危険エリア・立入禁止エリアなどにおける動体検知機能の活用例をご紹介します。
無人施設・無人時間帯における監視
動体検知機能を備えた防犯カメラは、無人施設や夜間・休日など無人時間帯の監視に効果的です。工場や倉庫、学校やオフィスなどで、通常は人がいない時間帯に人の動きを検知すると自動で録画・通知をおこなうため、不審者の侵入を早期に把握できます。限られた人員でも効率的な監視が可能になり、異常発生時には迅速な対応につなげられます。
工場・倉庫における盗難・持ち出しの監視
工場や倉庫では、夜間や休日など人の目が届きにくい時間帯に盗難が発生するリスクがあります。動体検知機能を備えた防犯カメラを導入することで、不審者の侵入や資材・製品の持ち出しといった異常を早期に検知・記録できます。広い敷地に複数台の防犯カメラを設置している場合でも、異常が発生した時間帯やカメラを絞って映像を確認できるため、管理負担を大幅に軽減できます。
オフィス・官公庁における重要エリアの監視
オフィスや官公庁では、サーバルームや資料室、金庫室など、限られた担当者のみが立ち入る重要エリアの監視に動体検知機能が活用されています。人の動きを検知すると自動で録画・通知がおこなわれるため、業務時間外や無人時の不正侵入を早期に把握できます。情報漏えいや内部不正の抑止、万が一の際の証拠保全に役立ちます。
駐車場における人・車両の監視
動体検知機能は、駐車場における人や車両の出入りを把握する用途でも効果的に活用されています。入庫・出庫の動きや人の動きを自動で検知できるため、無断駐車や不審車両の侵入、接触事故や車上荒らしなどのトラブル発生時に、該当するシーンの映像を効率よく確認できます。駐車場全体の安全性向上と管理負担の軽減を実現できます。
危険エリア・立入禁止エリアの監視
危険エリア・立入禁止エリアの監視においても、動体検知機能を備えた防犯カメラが高い効果を発揮しています。変電所や高圧電力設備周辺、鉄道の線路沿いや信号設備周辺、工事中の道路・橋梁などでは、関係者以外の立ち入りが重大な事故につながるおそれがあります。動体検知機能により人の侵入をいち早く検知することで、事故の未然防止と安全管理の強化につなげることができます。
動体検知をベースにした映像解析機能
近年は、動体検知をベースにした高度な映像解析機能が多く登場しています。こちらでは、代表的な映像解析機能として「侵入検知機能」「持ち去り検知機能」「置き去り検知機能」「いたずら検知機能」「通過検知機能」についてご説明します。
侵入検知機能
侵入検知機能は、あらかじめ設定したエリアへの立ち入りを検知する映像解析機能です。立入禁止区域や重要エリアに人が侵入した場合のみ反応するため、不要な検知を抑えつつ、不審者を早期に発見することができます。
持ち去り検知機能
持ち去り検知機能は、映像内の対象物をあらかじめ指定し、対象物が画面から消えた場合に異常として検知する映像解析機能です。金庫や重要機器、資材などの盗難防止に活用することで、不正行為の早期発見や抑止につながります。
置き去り検知機能
置き去り検知機能は、一定時間その場に留まり続ける物体を自動で検知する映像解析機能です。駅や空港、公共施設やオフィスなどで不審物や忘れ物を早期に発見できるため、トラブルの未然防止や安全管理の強化に役立ちます。
いたずら検知機能
いたずら検知機能は、防犯カメラに対する妨害行為を検知する映像解析機能です。「レンズを覆う」「カメラの向きを変える」といった行為を自動で検知することで防犯カメラの無効化を防ぎ、監視体制の信頼性を高めます。
通過検知機能
通過検知機能は、あらかじめ設定したラインや境界を人や物が通過したことを検知する映像解析機能です。出入口や通路に仮想ラインを設定することで、誰かが通ったタイミングを自動で記録できます。侵入経路の把握や通行状況の確認などに活用されています。
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まとめ
動体検知機能は、防犯カメラの映像内の「動き」を検知し、必要な場面のみを記録する機能です。録画データ容量の削減や確認作業の負担軽減といったメリットが注目され、常時録画から切り替える、あるいは常時録画と併用する企業・施設が増えています。さらに近年は、侵入検知や持ち去り検知、置き去り検知など、より高度な映像解析機能も登場しています。動体検知をはじめとする便利な機能を活用し、より効果的・効率的な防犯体制を構築しましょう。