サボテン属の大部分は日差しの強い、乾燥したところに生息しています。アメリカ大陸の砂漠に分布しており、アメリカ以外のサハラ砂漠等では見つけることができません。最大の特徴はトゲトゲした見た目ですが、サボテンのトゲは葉が変化したものと言われています。では、このトゲがどのような役割を果たしているかご存知でしょうか?1つ目は、動物から身を守るためです。水分を多く含んでいるので、トゲがないと水や餌に飢えた動物に食べられてしまいます。2つ目は、温度調節の役割です。高山帯に自生するあるサボテンは、全身を綿毛のようなトゲで覆い、強力な紫外線や温度変化から身を守っています。3つ目は、水分をトゲから補給するためです。雨が少ししか降らない砂漠では根から水分を吸収するのは難しいため、トゲを使って空気中の水分を取り込んでいるのです。
参考書籍:雑学大全 東京雑学研究会